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お金・投資

複利の力 — 長期投資を早く始めるほど良い理由を計算で確かめる

「複利は人類最大の発明だ」——アインシュタインの言葉として知られるこのフレーズ、実際に数字で確かめたことはありますか?元本だけに利息が付く「単利」と、利息にも利息が付く「複利」では、時間が長くなるほど驚くほど差が開きます。この記事では複利の仕組みを計算で確かめながら、長期投資との関係を解説します。

複利と単利の違い

100万円を年利5%で10年間運用したとき、単利と複利では最終的な金額が変わります。

運用方法1年後5年後10年後
単利(元本のみに利息)105万円125万円150万円
複利(利息にも利息)105万円127.6万円162.9万円

1年後は同じですが、10年後には12.9万円の差になります。さらに期間が長くなると、この差は指数関数的に広がっていきます。

複利の計算式

複利の元利合計は次の式で求められます。

  • 元利合計 = 元本 × (1 + 年利率)^年数
  • 例:100万円 × (1 + 0.05)^10 = 162.9万円

この「(1 + 年利率)^年数」という部分が複利の核心です。年数が増えるほど指数的に大きくなるため、運用期間が長いほど効果が大きくなります。毎月積み立てる場合は少し複雑になりますが、基本的な考え方は同じです。

72の法則 — お金が2倍になる年数

「72 ÷ 年利率(%)」で、元本が2倍になるおおよその年数を素早く計算できます。これを「72の法則」と呼びます。

年利率2倍になるまでの年数(72の法則)実際の年数
1%72年69.7年
3%24年23.4年
5%14.4年14.2年
7%10.3年10.2年
10%7.2年7.3年

年利5%なら約14年で元本が2倍になります。預貯金の金利(0.1%前後)では72年かかる計算になり、投資との差が際立ちます。

開始年齢の違いでこんなに変わる

同じ積立額でも、投資を始める年齢によって65歳時点の資産は大きく変わります。毎月3万円、年利5%で積み立てたとして、65歳時点の資産を比べてみます。

開始年齢積立期間積立総額65歳時点の資産
25歳40年1,440万円約4,560万円
35歳30年1,080万円約2,490万円
45歳20年720万円約1,230万円
55歳10年360万円約465万円

25歳と35歳で始めた場合、積立総額の差は360万円ですが、65歳時点の資産は約2,070万円も違います。この差を生んでいるのは「複利が積み上がる時間」の長さです。

積立NISAとiDeCoで複利を活かす

複利の効果を最大化するために重要なことが2つあります。「税金を払わずに再投資すること」と「長期間続けること」です。

  • 積立NISA(つみたて投資枠):年120万円まで投資でき、運用益が非課税。通常は利益に約20%の税金がかかりますが、NISAでは丸ごと再投資できます。
  • iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金が全額所得控除になる上、運用益も非課税。節税しながら老後資産を積み立てられます。
  • インデックスファンドの積立:日本株・全世界株などの指数に連動する低コストのファンドを毎月買い続けることで、個別株のリスクを分散しながら複利の恩恵を受けられます。

非課税口座を使うと、通常20%引かれる税金が複利として再投資に回ります。20年・30年と続けると、この差も無視できない金額になります。

複利計算ツールで自分のシナリオを試す

「毎月いくら積み立てれば、○年後にいくらになるか」は、元本・利率・年数の組み合わせで変わります。複利計算ツールでは、元金・毎月積立額・年利・期間を入力するだけで元利合計をすぐ確認できます。異なる利率や積立期間で何度か試してみると、「始める年数」と「利率の差」がいかに大きな差を生むかが体感できます。

大切なのは「完璧な計画を立ててから始める」より「少額でも今すぐ始める」こと。複利は時間を味方にする仕組みなので、1日でも早く始めることが最大の戦略です。

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