売価と原価から、粗利益・粗利率・原価率をまとめて計算します。逆に「目標の粗利率にするには、いくらで売ればいいか」も逆算できるため、値付けの検討に使えます。
計算式
粗利益 = 売価 − 原価 粗利率 = 粗利益 ÷ 売価 × 100 原価率 = 原価 ÷ 売価 × 100 (粗利率 + 原価率 = 100%) 目標粗利率から売価を逆算 = 原価 ÷ (1 − 目標粗利率)
「利益率」と「利益額」を取り違えない
原価700円の商品を1,000円で売ると、粗利益は300円、粗利率は30%です。ここで「原価に30%を上乗せ」して910円で売ると、粗利率は約23%にしかなりません。
原価への上乗せ率(マークアップ)と売価に対する粗利率(マージン)は別物です。仕入先との会話では、どちらの意味で「30%」と言っているのかを必ず確認してください。
| 原価1,000円 | 原価に30%上乗せ | 粗利率30%にする |
|---|---|---|
| 売価 | 1,300円 | 約1,429円 |
| 粗利益 | 300円 | 429円 |
| 粗利率 | 約23% | 30% |
業種別の粗利率の目安
粗利率が高くても、固定費が大きければ利益は残りません。粗利率は損益分岐点とセットで見ると判断を誤りにくくなります。
| 業種 | 粗利率の傾向 |
|---|---|
| 飲食店 | 60〜70%程度(原価率30〜40%) |
| 小売(物販) | 20〜40%程度 |
| 受託開発・コンサルなど役務提供 | 高め(原価の中心は人件費) |
値引きの怖さ
粗利率30%の商品を10%値引きすると、粗利率はおよそ22%まで下がります。値引き前と同じ利益額を確保するには、販売数を1.4倍近くに増やす必要があります。
「少しの値引きなら数で取り返せる」という判断は、粗利率が低い商材ほど成立しにくくなります。値引き前に、上のツールで値引き後の粗利率を確認してください。
よくある質問
Q 粗利率と原価率の関係は?
足すと100%になります。原価率30%なら粗利率は70%です。
Q 「原価に30%乗せる」と「粗利率30%」は同じですか?
違います。原価1,000円に30%乗せると売価1,300円で粗利率は約23%、粗利率30%にするには売価が約1,429円必要です。
Q 目標の粗利率から売価を出せますか?
出せます。「原価 ÷ (1 − 目標粗利率)」で計算します。本ツールでも逆算して確認できます。
Q 消費税は含めて計算しますか?
税抜で統一するのが基本です。売価だけ税込、原価だけ税抜にすると粗利率が実態より高く出てしまいます。
