「古い家電は電気代が高いから買い替えたほうが得」と言われますが、本体価格を電気代の差で回収できるかは製品によります。年間消費電力量と価格を入れて、何年で元が取れるかを確かめてください。
計算のしかた
年間消費電力量(kWh/年)は、カタログや製品ページに必ず記載されています。省エネ性能を比べるための共通の指標なので、メーカーが違っても同じ条件で比較できます。
年間の削減額 = (いまの年間消費電力量 − 新製品の年間消費電力量) × 電力量単価 回収年数 = 購入価格 ÷ 年間の削減額 使用年数での収支 = 年間の削減額 × 使う年数 − 購入価格
買い替えで差が出やすい家電
逆に、電子レンジ・炊飯器・掃除機のように使用時間が短い家電は、消費電力が大きくても年間の電気代への影響は小さく、電気代だけで買い替えの元を取るのは難しくなります。
| 家電 | 差が出る理由 |
|---|---|
| 冷蔵庫 | 24時間365日動き続けるため、消費電力の差が積み上がる |
| エアコン | 使用時間が長く、10年前の機種とは効率が大きく違う |
| 照明 | 蛍光灯・白熱電球からLEDへの変更は削減幅が大きい |
| 温水洗浄便座 | 常時保温するタイプは待機電力が大きい |
電気代以外の判断材料
- 故障のリスク:メーカーの補修用部品の保有期間は製造終了から数年で終わります。壊れてからでは選ぶ余裕がありません
- 静音性・容量・機能:10年前の機種とは使い勝手が違います
- 設置・リサイクル費用:家電リサイクル法の対象品目は、収集運搬料とリサイクル料金がかかります
- 省エネラベル:多段階評価と年間の目安電気料金が表示されています
- 買い替え支援:自治体によっては補助金制度がある場合があります
判断の目安
使用予定年数の中で回収できるなら、電気代だけで見ても買い替えに合理性があります。回収年数が使用予定年数を超える場合は、電気代以外の理由(故障の兆候、機能、容量)で判断することになります。
たとえば10年前の冷蔵庫(年500kWh)から現行機(年300kWh)に替えると、31円/kWhで年6,200円の削減です。本体15万円なら回収に24年かかる計算になり、電気代だけでは元が取れません。一方、蛍光灯からLEDへの交換は数年で回収できることが多く、優先度が高い項目です。
※ 年間消費電力量はカタログの表示値です。実際の使用状況・設置環境で前後します。
※ プリセットの数値は一般的な目安であり、特定の製品を示すものではありません。
よくある質問
Q 年間消費電力量はどこで分かりますか?
製品のカタログ、メーカーの製品ページ、省エネラベルに kWh/年 で記載されています。
Q 電力量単価は何円にすればいいですか?
既定値の31円/kWhは目安単価です。正確に計算する場合は検針票の単価を入力してください。
Q 回収年数が長い場合、買い替えないほうがいい?
電気代だけで見ればそうなりますが、故障のリスクや機能の向上も判断材料です。使用年数が10年を超えている家電は、壊れる前提で考えるほうが安全です。
Q リサイクル料金は含まれますか?
含まれていません。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は家電リサイクル法の対象で、別途費用がかかります。
